スケールダウン商品の導入

低価格帯については、メインキャラの小サイズ版をリリースする。
"おこづかいで買える、小さくて出来のいい、テレビで活躍するキャラクター"
・・が、コンセプト。

スケールダウンというと、
いわゆるプラデラやスタンダード版に準拠する仕様の、
可動も変形も廉価版然としたものを想像しがちだが
この商品は、主要な各関節は当然に可動する他、
なによりも、きちんと変形をこなす。

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スケールダウン商品の方向性として、
例えば、主力商品との差別化のために、
非変形・フリーポーザブル重視のものを投入する方法もあるとは思うが
ここであえてこだわりたいのは、「きちんと変形する」 という点。

個人的な推察に過ぎないが、主購買層は、フルアクション要素よりも
劇中で見せる最も特徴的な機能、つまり"変形"が再現できる、
そういうものを好むのではなかろうか。
勿論、より上の層の要望に応えて、可動範囲を広げる工夫を
するに越したことはない。

とはいえ、小サイズ、低価格を前提とする以上、
元サイズの変形をそのまま落としこむ事は難しい。
基本的な変形シークエンスは同じとしながら、
再現できない箇所については別解釈を盛り込む、といった
1つのキャラクターを異なるアプローチで立体化するような工夫が
求められもするだろうし、上の層へのアピールとして、
積極的にそれを行なうのもいいかもしれない。

サイズの割り出しについては、
まずは遊びごたえを求めて、マイクロンよりも大きく。
マイクロン伝説のマグナスやEZコレクションほどでもいいのだが
相応の精度をもった変形を組み込むためには もう少し大きめ、
ロボットモードで全高10cm程度が適当と考える。

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今回の案で最も重視したのは、"いかにして低価格帯の売上を伸ばすか"。
そこにこだわるには、理由がある。

低価格帯は 利は薄くなるが、その分、店頭で回転させ易いはず。
ぱっと見の印象よりも 商品内容で勝負する向きの強いタカラ商品には、
まずこちらを充実させ、足固めを図る方が堅実と見る。

絶好調とまでいかなくても、まずまずの売れ行きなら
小売側も嫌な顔はしないのではなかろうか。
また一方、消費者側には、この低価格帯を"お試し買い"としてもらって
主力商品購買への足がかりを狙いたい思いもある。

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先に、この商品は小さいながら出来のいいものを目指すと書いたが、
ご存知のように、現状でもベーシックサイズの出来は決して悪いものでなく
むしろ価格とサイズに対して、十二分に満足できる出来と言っていい。

しかしながら、例えば昨年の商品中でも傑作出来であったシャドウホークが
思ったほどの売れ行きの伸びを見せていなかった(ように見える、傍目には)、
そういうところから、ラインナップが 主に脇キャラで揃えられている点を改善すれば
より数字に貢献できるのではないかと考えた。
つまり、メインキャラクターで埋め尽くす、というアイディアだ。

これは別ライン化の側面ももっており、
有り体に言って、ロボットマスターズの本ラインへの合流と捉えていい。
その最大の不満点であった、多すぎる商品点数について見直し、
また、放送中の番組に登場するキャラクターを扱うことで
購買層を広げ、訴求力を高めるというわけだ。

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この商品は、最終的に20点近くのラインナップとなるが
企画の当初から懸念している 小売側の入荷敬遠を回避するために、
その発売に際しては、一気に商品点数をばらまくのではなく、
第1弾3点、間を置いて第2弾というように分散させ、
価格も700~800円程度に抑える。

また一時期に集中的に供給するのではなく、
年間通してのコンスタントな売上の確保を目指す。
そのため、初投入時期も、2月、6月など
各商戦の谷間の時期を選ぶことになる。

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